僕は、自閉症というものが腑に落ちるまで2年くらいかかりました。
周りにそういう人もいないし、
集中講義を受ければ、もっと短期間でいけたのかもしれませんが、
「あの人は、自閉症ですか?」
「いいえ。あの人に自閉症の特性は見られません」みたいなやりとりをして、少しずつ覚えていきました。

もちろん、今でも完全に理解しているとは言い難いです。
高機能、アスペルガーとかもありますし、幅も広くなっていますので、ますます難解です。

ぼくうみの自主上映だけでは、やはり本当に理解してもらえるのかと言うと、極めて怪しいです。
それでも、まあ、ああいう人がいるんだな程度でもいいと思います。
みんなそういう意図でやっていると思いますし。

自主上映の協力者の中でも、よく知らない。最初の明日美ちゃんのような捉え方をしている人もいました。
原作本も読んでもらって、映画も観てもらって、自閉症診断も教えて、
よし、理解してもらえた。と思っていたのですが、
あるとき、僕から見たら、特に自閉の特性は見られない人について、
あの人、自閉症だと思ってた。と言われて、あぁ、そうなのか……。と思いました。
軽いショックでしたが、
こういうのに皆さん苦労されてるんですよね。

僕も腑に落ちるまで結構時間かかりましたし、
知らないことは悪いことではない。とは思います。

でも、自閉症啓発・理解の難しさは感じました。
上手く言わないと、怒ったように聞こえますし。

僕自身は、これから自閉症から遠のいていくのかもしれませんが、

間違った考えをしている人には、やんわりと訂正していきたいですし、

ぼくうみっていう、いい映画があったよってことも伝えていきたいですし、

困っている人がいれば、とよいちってところも紹介していきたいとは思っています。

何かを求められれば、協力もします。
代表とか主導権握るのは、当面やる気が起きないんですけど、
協力依頼があれば、僕はどんなことでも出来る範囲で協力するでしょう。