おのれひとりだけは悪をしろ。逆もまたしかり。
英雄とは、自分だけの道をあるくやつのことだ。


書物などは学者に読ませておいてときどき話させ、
よいと思えばそれを大勇猛心をもって実行するのが英雄だ。
なまじい学問などをやりすぎれば、英雄がしなびてくる。


男子、人の恨みをいちいち気にしていては大事をなせまい。


帳中の秘策は敵に洩らさんのが軍略の第一じゃからな。


信玄でも信長でも秀吉でも家康でも負けると知った戦さをやったのは、
若いころ、開運の大博ちを打ったとき、一度か二度くらいのもんじゃ。
あとは、かならず勝つと踏んでから戦さをおこした。
英雄とは、こういう男のことをいうんじゃと思うな。
竜馬がゆく〈1〉 (文春文庫)