終戦六十年スペシャルドラマ 火垂るの墓 [DVD]
バップ (2006-02-22)
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戦争で両親を亡くした14歳と4歳の幼い兄妹が、悲惨な戦争の中を生き抜いてゆこうとする姿を描いた野坂昭如原作の小説を、終戦60年を記念して実写映像化し、日本テレビ系列にて放送された戦争ドラマ作品。松嶋菜々子、石田法嗣、佐々木麻緒ほか出演。



おすすめ度 ★★★★☆



小学生の頃から大好きな(と言っては語弊があるかもしれませんが)火垂るの墓が、

数十年の時を経て実写化されました。

アニメの方もレビューを書いているので、そちらも参照して下さい。





・登場人物

よく実写にしたな。と思ったのが最初。

あの意地悪なおばさんをクローズアップさせた感じだが、清太さんも節子もよくぞ見つけたというか、節子なんかそのまんまじゃん。演技力も大したもんです。。。

ただ、清太さんの声は、もうちょっと低くても良かったかな。



・内容

アニメ「火垂るの墓」+α(プラス アルファ)でした。

今まで影が薄かった・実際に出てこなかった人を登場させることによって、

真相が分かったみたいな。。。

これが原作に沿ったものなのか、オリジナルで作ったのか、

原作を読んでいないので分からないのですが……

オリジナルだとしたら、ちょっとマイナスですね。

名作を勝手に書き加えるな!みたいな。

あと、題名に、ほたるが入っているというのに、

全部安っぽいCGでほたるを描くのはいかがなものか。

貴重な蛍ではあるのですが……



・アニメであったのに、実写化されてないシーン

  清太がおばさんの家にあったオルガンピアノを弾いて節子と歌って怒られるシーン

  畑でトマトを盗ってむさぼるシーン

  ドロップの缶にお湯を入れて、いろんな味がある〜と節子が喜ぶシーン

これないかな。とずっと思って見てましたが、結局ありませんでしたね。

ちと残念です。



・アニメでのおばさんと清太、ドラマでのおばさんと清太

僕の読み違いかもしれませんが、おばさんと清太さんの考え方が、

アニメとドラマでは逆のような気がするんですよ。

上手く説明できないのですが、

アニメでは、おばさんは戦争に対して肯定的というか、

完全にその時代の国民となっているのとは逆に、

清太は、親父を尊敬しているもののどこか「絶対」という気がしない。



ドラマでは、それが逆。おばさんはどこか否定的。

清太は絶対みたいな。

まぁ、どちらにしても意地悪なおばさんであることには変わりはないのですが、

おばさんの移り変わりが分かったみたいな感じでしょうか。



・パクリかと思われるシーン

以前、TBS系列で「さとうきび畑の唄」というようなドラマがあったと思います。

それで、最初と最後に現代の様子が流れるのですが、

それがほとんど同じような感じで……。ちょっとやばい。



・番外編 こんなニュースがあります

少し前ですが、朝鮮日報にこんな記事が。

http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2005/04/11/20050411000027.html

日本人を戦争の被害者として描写したとして、公開を無期限延期だそうです。

え?と思っちゃいました。そういう見方かよ。

物は言い様というか、どういうふうにでも解釈できるんだな。。

しかし、某ちゃんねるでは、

火垂るの墓があまりにも名作であるために、被害者意識が薄らぐ懸念があるんじゃないか。と述べていた方がいました。

真意はどうであれ、なるほど。と思いました。