おすすめ度 ★★★★☆



どうしてもこういった本は、お涙頂戴になりがちな傾向にあるが本書は全くもってそうではない。

まず、作者が鹿野氏自身ではなく、フリーライター渡辺氏だということに一目置きたい。

作者自身、鹿野氏のボランティアに入り、他のボランティアに徹底的に取材し、ボランティア達が思っていることを書き綴ったところが良い。

また、鹿野氏のわがままとも言わざるを得ない性格がにじみ出ているところも、この本の良いところなのかもしれない。

ただ、いきなり鹿野氏の過去の話になって、小山内氏や「いちご会」が出てきたところなどは困惑する人もいるだろうし、全体的に少し長すぎる。

特にこの過去の部分なんかは削っても良いところがあるような気がした。

後日、この本に感銘を受けた僕は、作者の渡辺氏にメールを出したところ、

お忙しいのにも関わらず丁寧なお返事をいただきました。



こんな夜更けにバナナかよ 筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち (文春文庫 わ)

渡辺 一史 文藝春秋 2013-07-10
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by ヨメレバ




人工呼吸器を着けながらも自由を貫いた重度身体障害者と、生きる手ごたえを求めて介助に通う主婦や学生ボランティア。02年8月死亡した筋ジス患者・鹿野氏と24時間体制で自立生活を支えたボランティア達の心の葛藤を描く。

ダブル受賞!

第35回大宅壮一ノンフィクション賞

第25回講談社ノンフィクション賞

デビュー作で2大ノンフィクション賞を制覇!