たいてい、親戚のなかにひとり、そういう人がいる。

放浪癖がある、定職を持っていない、自分の好悪に馬鹿正直である、

てっとりばやくいえばまっとうではない。

子どもはそういう大人に、なぜかしら、惹かれる。(黄色い目の魚 (新潮文庫)解説・角田光代より)