2013年5月に、日本福祉大学 教育デザイン研究室のブログに掲載されたものです。

こんにちは。教育デザイン研究室の春田です。
e-learningということで、私にネタなどあるんだろうかと思っていましたが、
個人的に去年から続けていることがあります。
それは、Skype(※1)で英語教室です。

今や、インターネットで「オンライン英会話」などで検索すると無数のサービスがヒットします。
ほとんどがマンツーマン形式での授業ですが、どれを選んでいいのか分からないほどです。

私が受けているのは、個人経営の教室。もともと友人でもあったフィリピン国籍の方が、教師として英語教室を始めたのをきっかけに、私も教えてもらおうと思いました。
今でもそうですが、当時、Apple社の製品発表会やTED(※2)のプレゼンイベントを観ていた私。
はい、全く分かりませんでした。日本語字幕があるものはいいのですが、最新の動画は字幕がない。
イメージスライドが次から次へと出てくるので言いたいことは何となく分かりましたが、
これがきちんと分かればいいのになあと漠然と思っていました。

そこへ英語教室のお知らせ。まさにグッドタイミング。
しかし私の英語力は、とてもとても自慢できるようなレベルではありませんでした。
高校生のときにかろうじて英検準2級を取ったものの、その後、挫折。
挫折経験があったので、英語には嫌な思い出がありました……。
始めのうちは、先生と意思疎通が上手く取れず続くかな。と思っていましたが、徐々に呼吸が合う?ようになり、楽しめるようになりました。

私のSkype英語教室は、あらかじめ、メール等で日時を決めておきます。
そして少し前になったら、Skypeを起動させます。
先生と生徒、お互いオンラインになっていることが確認できたら、どちらかともなく通話ボタンを押します。
つながったら、音声確認をして始まります。

始めてから1年が経過しましたが、英語学習をしていく上で私が教わった4つの学習ポイントを書いてみます。

1,日本語に訳さない
私が受けてきた学校の英語授業は、英文を日本語に訳す作業が中心だったように思います。
Skype英語教室で、
「翻訳の勉強をしているのではないのだから、日本語ばかりに直さなくていい」と言われたのは、
いかに学校で日本語訳ばかり書かされていたんだなということに気づかされました。
もちろん、単語など日本語訳を見ないと理解できないということもありますが、
すべてがきちんとした日本語訳に直せるわけではなく、感覚として覚えるということも必要なようです。


2.バランスよく
聴いてるだけで英語が身につくとうたわれている某有名教材があります。私は利用したことありませんが、先生曰く、そこで聴いた英語だけは覚えることができるかもしれないけど、聴くだけで英語を習得するのは疑問。とのことでした。
やはり、「読む」「書く」「話す」「聞く」をバランスよくした方がいいそうです。
読む・・・自分の興味があるものがあれば読んでいく。
書く・・・メールでも何でも書いてみる。
Skypeには文字チャット機能があるので、そこで読み書きの練習もできます。

話す・・・一人しかいないときは、一人二役で会話をしてみる。
聞く・・・動画よりは、ラジオなど音声のみで聴いた方がいい。


3,楽しむ
英語学習に限らないと思いますが、楽しむことは大切なようです。
教材や勉強している内容も苦痛に感じるようだったら変えてみるというのもあり。
また、難しい内容で今は分からなくても、もし自分が楽しめているようだったら続けてもいいとのことでした。


4.大きな目標、小さな目標
とは言え、続けていくというのは大変です。ゴールはどこ?ある?ない?途方もない気持ちになるということもあるかもしれません。
そんなときは、大きな目標と小さな目標。僕の場合の大きな目標は、「Appleの発表会やTEDが分かるようになる」でした。
でも、すぐに達成はできません。
そこで、小さな目標。例えば「この表現や単語はマスターする」そうすると、それができたときに達成感を感じられて長続きするようです。

以上、4つのポイントでした。
英語は、世界中いろんなところで使われているグローバル言語です。
翻訳サイト等もありますが、まだまだ未熟、意味不明な結果が出てくるのが現状。
日本語以外の情報も取り入れると、視野も広くなりますし、英語を覚えておいて損はないかなと思います。



※1 Skype
マイクロソフト社が提供するP2P技術を利用したインターネット電話サービスのこと。(Wikipediaより http://ja.wikipedia.org/wiki/Skype
スカイプ同士なら無料で通話ができます。


※2 TED
TED Conference(テド・カンファレンス)と言い、学術・エンターテイメント・デザインなど様々な分野の人物がプレゼンテーションを行う。講演会は1984年に極々身内のサロン的集まりとして始まったが、2006年から講演会の内容をインターネット上で無料で動画配信するようになり、それを契機にその名が広く知られるようになった。
Wikipediaより