東日本大震災から6年だという。
この数字は、ぼくにとって特別な「意味」を持ってしまっている。
被災したとか、誰かを亡くしてしまったとかそういう意味ではない。
はたから見ればどうでもいいことなのかもしれないけれど、
約10日前、(日付も正確に覚えている)
自分史に残るとても強い失恋をした。
その人から「ごめんなさい」ではなく、

「ありがとう」と言われたことが一番つらかった。

人から「ありがとう」と言われて、つらくなるんだと思った。
精神的に、これ以上のものはなかったくらいのショックを受けた。

それから立ち直ることなどできず、3.11が起こってしまった。
ベッドに横になっていたわけだけど、
愛知県では、ゆーっくりとした揺れだった。
ついにぼくは頭がおかしくなってしまったかと思ったほどだ。
あれは確か金曜日で、夕方にいつもの今は来ていないヘルパーさんが来て、
なんかすごいことが起きてますね。みたいなことを話した。
あの津波でぐちゃぐちゃになった光景、
原発事故で爆発したり、
自衛隊のヘリが水をぶっかけてみたり、
そのテレビでの最悪な光景が、どこかぼくの気持ちのような気がしていた。
震災が、ぼくのショックとリンクしていた。
だからいつも思う。
あぁ、あの失われた恋から6年なんだと。
だから、失われた絶望感みたいなものはよく分かるようになった。
6年にして、ようやくこういった記事が書けるようになった。
こういう書き方をするとまだ想い続けてるように思えるかもしれないけど、
この前、用事で少し連絡取ったことがあって、
あぁ、なんか違うなと思ってしまった(笑)