春田康吏の資料室

ある重度身体障害者の記録と各種資料

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P52〜55  ノーマライゼーション2012年10月号 知り隊おしえ隊

知り隊おしえ隊

動けば景色が変わる!
〜医療的ケアが必要なボクの愛知・静岡おすすめスポット

春田康吏

読者のみなさん、こんにちは。
僕は、愛知県名古屋市の隣の大府市に住んでいる春田康吏(はるたやすし)と申します。「医療的ケア」を必要としている重度身体障害者です。僕の場合は、気管切開によるたんの吸引になりますが、今回は、そんな医療的ケアを必要としている僕の余暇外出について書いてみようと思います。
僕の場合、ヘルパーさんがたんの吸引ができるようになったのは、ここ1、2年のことです。それまでの外出には、家族やボランティアさんに頼っていました。なかなかヘルパーさんやボランティアさんが見つからず、せっかく体調がいいのに行きたいところに行けない!という悩みを抱えていました。それが、制度が少しずつ整い始めて、たんの吸引をしてくれるヘルパーさんに出会ってから変わり始めました。
そんな僕のおすすめの場所やイベントの紹介です。なお、各スポットにはおすすめ度をつけていますが、あくまで僕の主観的なものです。

ホテルトラスティ名古屋栄

まず一つ目は「ホテルトラスティ名古屋栄」。ここは、名古屋市中区栄の中心に位置するビジネスホテルです。入り口スロープを通って中に入ると、広々としたロビー、誰でもゆったりくつろげるソファーがあり、ビジネスホテルとは思えない高級感が漂っています。
僕が、なぜここのビジネスホテルをおすすめするのかと言うと、ここには、ビジネスホテルには珍しい休憩プラン(約5000円)があるからです。重度身体障害者にとって長時間、座位保持しているのは辛いもの。遊んで疲れたら横になって体力を回復させる。そして、また遊ぶ。そういったことができます。
部屋は全室ではありませんが、バリアフリー対応になっています。僕の車いす(高さ120センチ、前後幅120センチ、左右幅65センチ)でも入れます。
僕の調べた限りでは、周辺のほかのビジネスホテルは泊まりしか受け付けていませんでした。
何と言っても栄には、次に紹介するサンシャインサカエのほかに、名古屋テレビ塔やオアシス21、名古屋三越栄店等々、数えきれないくらいスポットがあります。買い物や遊ぶのには1日では足りないでしょう。
【おすすめ度 ★★★★☆(4)スタッフの対応も比較的良いです】

サンシャインサカエ

ホテルトラスティ名古屋栄から歩いて約3分のところに、サンシャインサカエはあります。なんと、都会のど真ん中に観覧車が!ビルに観覧車がくっついているというなかなか見られない光景です。観覧車は、車いす対応もしています。付き添いは一人まで無料。乗り降りは一時的にゴンドラを止めてくれて、自動昇降台を使って乗り降りします。ゴンドラの中は冷暖房完備。上まで上がると、名古屋テレビ塔など名古屋の街並みを一望できます。夜に乗ったことはありませんが、夜は夜景がきれいなことでしょう。その他には、回っている間に景品つきおみくじが引けたり、観覧車にかかる電気は太陽光発電でまかなっているなど、とてもユニークな観覧車です。
サンシャインサカエは、アイドルグループ・SKE48の本拠地でもあります。劇場や公式ショップがあります。また、ファッション店や巨大水槽があるリゾートテイストのカフェダイニング・カナリアなどでお茶や食事をすることもできます。
【おすすめ度 ★★★☆☆(3)雰囲気やお店など、ターゲットが限定される感じはあります】
このサンシャインサカエもそうですが、名古屋には商業施設と駅が連結していることが多く、駅から徒歩0分!?で遊べるところが多かったりします。また、道路に出るにしても、主要な部分は名古屋市営バス(ノンステップバス)が走っています。

刈谷ハイウェイオアシス

次に、少し名古屋を離れてみましょう。
名古屋市街地から車で約30分のところに、そのパーキングエリアはあります。レストラン、天然温泉、公園、お土産店、産地直送市場、シンボルマークの赤い観覧車、などなど。
その名も「刈谷ハイウェイオアシス」。これだけそろえば、パーキングエリアの域を超えてレジャー施設と言ってもいいでしょう。
ライブやパフォーマンスイベントも頻繁に行われています。アクセスについては、高速道路と一般道路から入れます。もちろん施設内バリアフリーです。そして、刈谷ハイウェイオアシスの紹介は、これで終わりではありません。ここの売りと言ってもいいのが、なんとトイレなんです。その名も「デラックストイレ」。
トイレの前には、豪華な花飾り。床は大理石。そして、くつろげるソファー。便器が金!なんてことはありませんが、名物トイレの体験として一度、行ってみるのもいいかもしれません。
【おすすめ度 ★★★★★(5)老若男女、楽しめます】

とよいち

都会ばかりで嫌だな。自然豊かなところがいいな。と思う方もいるでしょう。そんなあなたにおすすめするのが、名古屋から1時間ほどのところにある「とよいち」(愛知県美浜町)です。(http://1041.jpn.org/
ここは、もともと知的障害や発達障害の方が遊べるスペースとしてオープンしました。名古屋鉄道・知多新線の野間駅からほぼ一直線で2キロ弱、電車好き発達障害の方にも人気です。駐車場もあり、雨の日にはコンクリート床の部分へ直接、車を入れて乗り降りができるほどの広さです。
2階への移動は階段のみですが、主なスペースはバリアフリーなので、身体障害者はもちろん、障害の有無に関係なく遊べるインクルーシブな場所となっています。
自由に遊べるので、使い方は自分たちで考えます。おもちゃや手作りブランコなどが置いてあります。バーベキューセットも貸してもらえます。また、海水浴場が近く、海の家としても使えます。濡れたままウロウロできて、温水シャワーも使いたい放題。あまりにも楽しいのでリピーターも多く、ついつい泊まってしまう人もいるとか!?スタッフは、さりげないサポートをしてくれますが、食事は自分たちで用意しなくてはならないなど、旅館やレストランとは少し違います。
【おすすめ度 ★★★★☆(4)】

ap bank fes

ところでみなさんは、ap bank fesというイベントをご存知でしょうか。
毎年夏に、静岡県掛川市のつま恋で開催される音楽イベントです。ホームページによると、「ap bank fesは、音楽を気持ちのよい場所で楽しみながら、環境問題をより身近に、より前向きに考えることができる場」と書いてあります。
僕は行ったら楽しいだろうなと思っていましたが、気管切開をしてから愛知県を出たことはありませんでした。電車にも乗ったことがありませんでした。僕が行くことはないだろうと思っていました。それが、体調やヘルパー利用が安定するにつれて、もしかして行けるんじゃないだろうか、と沸々と思い始めました。そして、2011年。ap bank fesに行くことをその年の目標にして実現できました。
普通の外出とは違うので、何かあったときのために最寄りの病院まで調べました。気管切開後、初めての電車利用だったので、車とは違う独特の揺れと雰囲気にのまれましたが、徐々に慣れていきました。この日は移動支援の神様が味方してくれたのか、電車やバスの乗り継ぎもスムーズにいきました。
ライブ会場の車いす席は、テント付きでした。そのテントに入ってしばらくすると、通り雨が降ってきたり、終わって出るときは止んだりと、どうしちゃったんだろうと思えるほどの運の良さでした。
会場内は、その他にアルプスの少女ハイジに出てくるような大きなブランコがあったり、さまざまなお店が出展していたり、環境について学べるワークショップを開催していたりと、とにかく広いです。
行ってみて思ったのは、まだ世の中にこんな楽しいことがあるのか、と思ったことです。夢の中にいるようでした。
【おすすめ度 ★★★★★(5)文句なしの五つ星】

僕の余暇外出は、誰かの講演を聴きに行ったり、お祭りのようなイベントに参加することが多いのですが、いろいろ出かけるようになって思ったことは、「動けば景色が変わる」ということです。本やインターネットなどで、いろんなことを学んだり知ることはできます。しかし外に出て、いろんな人と会話したり、生の体験をすることで見えてくる景色は変わってくるように思います。
最後に、そんな経験から宣伝になりますが、お出かけ情報を共有するメーリングリストを立ち上げました。
僕のホームページ(http://harutayasushi.net/)に、登録方法が書いてありますのでぜひ登録してみてください。
(はるたやすし 愛知県大府市在住)

キャプション

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ホテルトラスティ名古屋栄の広々としたロビー

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ホテルトラスティ名古屋栄の入り口スロープ

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カフェダイニング・カナリアの巨大水槽

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サンシャインサカエ外観

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サカエの観覧車に乗る筆者

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刈谷ハイウェイオアシスのシンボル真っ赤な観覧車(写真提供:梅北薫)

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刈谷ハイウェイオアシスのデラックストイレ、なんとソファーが!(写真提供:梅北薫)

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とよいちの広い土間(写真提供:とよいち)

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左・ap bank fes看板の前の筆者

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右・テント付き車いす席で

編集後記

 春田康吏さんに「知り隊おしえ隊」の原稿執筆をお願いしたきっかけは、休憩ができるビジネスホテルのことを教えていただいたこと。春田さんは障害が重いため、遊びに行って疲れたら途中で横になって休めるところが必要だという。そんな春田さんおすすめの愛知や静岡の施設やイベントを紹介していただいた。おすすめスポットの原稿は、執筆者の方に取り上げるものをお任せしているので、どんなところが紹介されるのか楽しみで、参考になることが多い。今回は美浜町の「とよいち」のことを知ることができた。まだまだ知られていない、みなさんの「教えたいこと」や「知りたいこと」はありませんか?(K)
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Co-Co Life☆女子部 | Co-Co Life☆女子部 〜こころのバリアフリーをめざすコミュニティーサイト〜という、
キラキラ系リア充障害女子が載る雑誌(←悪意はないです)があります。
電子書籍は無料で読めます。
フリーペーパーの様相ですが、フリーペーパーではないようです。
一度だけ知人から一部もらったことはあります。そんな程度だったのですが、
少し前にFacebookのタイムラインで、アンケート募集の記事が流れていました。
何やら今回は男子の情報を集めているとのこと。
そのとき僕は、なぜか気持ちが軽い躁状態(障害や病気ではなく誰しもたまにあるやつです)になっていた夜だったので、
ささささっと、キーボードを打って送信ぽちっとしていたのです。
すっかり忘れていて、載るのだったら連絡くらいあるだろうと思っていたのですが、無かったんですね。
Facebookのお友達から、何の関係もない記事のコメント欄に読みましたよ。とコメントがあったのです。

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急いでチェックしました。

http://www.co-co.ne.jp/ebook/cocolife16/20160528201951

パッと見、よく分かりませんでした。いつもと違って男子ということは分かります。

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どこか私のような非モテには関係ないオーラを感じます。
パラパラと見て、終わってしまったので、もう一度。

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ん?

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ぬおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお。こんな片隅に。こんな世界の片隅に。

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何言っちゃってるんでしょう。
これがこれが、全国各地の知らないところで読まれてるかもしれないと思うと、背筋が凍りつきます。一問一答形式で答えたはずのアンケートが、会話調に変換されているし、
なぜ、「おっぱいが大きくてエロくて松下奈緒似の清楚系お嬢様みたいな女の子がタイプ」と書かなかったのでしょう。
そして、どこかで聞いたことあるような雑学の受け売りをドヤ顔で披露。
でもでも、ココライフの女性の皆さんをね。リア充の皆さんをね。きちんと、ほめたんですよ。
何かアクションがあってもいいじゃないですか。
連絡きてもいいじゃないですか。
「はるたさん、ココライフ読みました☆もし良かったらお友達から始めませんか」みたいなやつ。

2016年5月29日現在、0通です。

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私事ですが、障害者福祉の雑誌「ノーマライゼーション」10月号に原稿が載りました。
「知り隊おしえ隊」というコーナーの「動けば景色が変わる!〜医療的ケアが必要なボクの愛知・静岡おすすめスポット」という長いタイトルです。
分量は、原稿用紙8枚半!白黒ですが、写真つき。自分にとっては、大作です。
専門誌ですが、全国誌なので念願の?全国デビューをすることができました。

文脈が変わらない程度に、編集の方が添削して下さいました。勉強になりました。
編集後記にもコメント下さっています。

またこのきっかけを与えて下さった、呼ネットの海老原さんにはここで感謝申し上げます。

目次
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しかし、他の方のも読んだのですが今回は(いつも?)硬い内容が多かったので、若干浮いているというか、良くはないけど頭悪い子みたいに見えます。(笑)

購入方法ですが、書店では買えません。
もしよろしかったら以下から注文してください。
http://www.normanet.ne.jp/~info/m_norma/

(10月号)
■特集■
新障害者基本計画への期待

新計画の在り方の検討と障害者政策委員会(新垣和紀)、新計画の作成と権利条約(川島聡)、現在の計画の総括と新計画への期待(佐藤久夫)【提言】志賀利一(就労支援)、吉川一義(教育)、高橋儀平(まちづくり)、薗部英夫(情報コミュニケ)、水津正紀(重症心身)、小田隆(難病)、安達潤(発達障害)、門川紳一郎(盲ろう)、清水勇人(さいたま市)
【グラビア】
GIVEーANDーTAKE(全盲の武井徹さん)撮影:米山真人

【フォーラム】
IPSモデルによる就労支援(コミュネット楽創)(本多俊紀)
【新連載:文学やアートにおける日本の文化史】
第2回 仁木悦子と江戸川乱歩の出会い(中野恵美子)
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