春田康吏の資料室

ある重度身体障害者の記録と各種資料

タグ:レビュー

おすすめ度 ★★★★☆



どうしてもこういった本は、お涙頂戴になりがちな傾向にあるが本書は全くもってそうではない。

まず、作者が鹿野氏自身ではなく、フリーライター渡辺氏だということに一目置きたい。

作者自身、鹿野氏のボランティアに入り、他のボランティアに徹底的に取材し、ボランティア達が思っていることを書き綴ったところが良い。

また、鹿野氏のわがままとも言わざるを得ない性格がにじみ出ているところも、この本の良いところなのかもしれない。

ただ、いきなり鹿野氏の過去の話になって、小山内氏や「いちご会」が出てきたところなどは困惑する人もいるだろうし、全体的に少し長すぎる。

特にこの過去の部分なんかは削っても良いところがあるような気がした。

後日、この本に感銘を受けた僕は、作者の渡辺氏にメールを出したところ、

お忙しいのにも関わらず丁寧なお返事をいただきました。



こんな夜更けにバナナかよ 筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち (文春文庫 わ)

渡辺 一史 文藝春秋 2013-07-10
売り上げランキング : 21330
by ヨメレバ




人工呼吸器を着けながらも自由を貫いた重度身体障害者と、生きる手ごたえを求めて介助に通う主婦や学生ボランティア。02年8月死亡した筋ジス患者・鹿野氏と24時間体制で自立生活を支えたボランティア達の心の葛藤を描く。

ダブル受賞!

第35回大宅壮一ノンフィクション賞

第25回講談社ノンフィクション賞

デビュー作で2大ノンフィクション賞を制覇!


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おすすめ度 ★☆☆☆☆



押し入れにしまってある本の整理中、出てきたこの本。

数年前に買って、ちゃんと読んでいなかった。

そして改めて今度は、ちゃんと読んだ。

村山由佳の処女作と言われているこの作品。

うーん。戦国の忍びの一族の書き方、戦いのシーンは、なかなかだが…

ハッピーエンドと言えども、あの終わり方はあんまりだと思う。

もう一度デジャ・ヴ (集英社文庫)行ったことはない。でも、テレビに写し出された風景は見覚えがある!その強烈なデジャ・ヴ〈既視感〉に僕は意識を失い、過去へさかのぼる。運命の人と出会うために…。ファンタジー・ロマン。

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おすすめ度 ★★☆☆☆



最初の読み出し部分、非常に読みにくかった。

この語り口、何かに似てるなあと思っていたら思い出した。

窪塚クンだ!「GO」での窪塚、「ピンポン」での窪塚にそっくりなのだ。語り口が。

まさしく主人公は、女版・窪塚洋介。

そう思って読んだら、不思議とスラスラと読めた。

17歳でこれだけの物語を書けるということは、正直すごいと思う。

だが一つの小説として読むと、まだまだ物足りないと感じた。

チャットをやっていて、その関係でもう少しちょっと一捻りあっても良さそうだ。バーチャルとリアルとの関係みたいな。

インストール突然、学校生活から脱落することを決めた高校生・朝子。ゴミ捨て場で知り合ったクールな小学生かずよしに誘われて、チャット風俗で一儲けすることに。押入れのコンピューターから覗いた「オトナの世界」とは? 文芸賞受賞作。



GO東映ビデオ30タイトルがお手ごろ価格で期間限定出荷。金城一紀原作の小説を行定勲監督が映画化した、コリアン・ジャパニーズの少年の成長を描いた傑作青春映画。杉原は生まれも育ちも日本だが、韓国籍を持っていた。中学までは民族学校に通っていたが、父の言葉に触発され日本人と同じ高校へ入学する。ある日、杉原はパーティで出会った少女と恋に落ちるのだが…。



ピンポン ― 2枚組DTS特別版 (初回生産限定版)

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おすすめ度 ★★★★★



これは、家族中で笑った本である。

これ以上に笑えた本は、未だ僕の前には現れていない。

新明解国語辞典自体おかしな感じなのだが、赤瀬川さんの辞書への鋭い突っ込みもさらに笑いを増幅させてくれる。

ちょっとHな下ネタ的なところも入ってくるので嫌いな人は注意した方が良いだろう。

ちなみに僕が使っている電子辞書に「新解さん」がいました。だから2倍楽しめた。

同時収録されているエッセイも、なかなかうなずける。

新解さんの謎 (文春文庫)辞書の中から立ち現われた謎の男。魚が好きで苦労人、女に厳しく、金はない―。「新解さん」とは、はたして何者か?三省堂「新明解国語辞典」の不思議な世界に踏み込んで、抱腹絶倒。でもちょっと真面目な言葉のジャングル探検記。紙をめぐる高邁深遠かつ不要不急の考察「紙がみの消息」を併録。

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終戦六十年スペシャルドラマ 火垂るの墓 [DVD]
バップ (2006-02-22)
売り上げランキング: 57,847
戦争で両親を亡くした14歳と4歳の幼い兄妹が、悲惨な戦争の中を生き抜いてゆこうとする姿を描いた野坂昭如原作の小説を、終戦60年を記念して実写映像化し、日本テレビ系列にて放送された戦争ドラマ作品。松嶋菜々子、石田法嗣、佐々木麻緒ほか出演。



おすすめ度 ★★★★☆



小学生の頃から大好きな(と言っては語弊があるかもしれませんが)火垂るの墓が、

数十年の時を経て実写化されました。

アニメの方もレビューを書いているので、そちらも参照して下さい。





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死を招く最強のドーピング剤「アンギオン」。イタリア、南フランス、キューバと謎が拡がり罠が待ち受ける。セリエA最終節の死闘の中、日本人選手冬次は果たして死の罠から生還できるのか? 『ソトコト』連載等をまとめる。


おすすめ度 ★★★☆☆

これほどまでにサッカーを主体にした小説を読んだのは初めてだった。
サッカー&小説好きなら読めるが、それ以外の人は結構つらいと思う。
それだけサッカーの描写が凄いということ。スタジアムの温度、観客の熱気がありありと伝わってくる。
おまけに日本人選手・夜羽冬次のチーム以外、選手・チーム名すべて実名で登場。
ちなみに、著者・村上氏は友人の中田英寿選手からサッカーにまつわる話を聞いて書いたらしい。
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蛇にピアスピアスの拡張にハマっていたルイは、「スプリットタン」という二つに分かれた舌を持つ男アマとの出会いをきっかけとして、舌にピアスを入れる。暗い時代を生きる若者の受難と復活の物語。第130回芥川賞受賞作。



おすすめ度 ★☆☆☆☆

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ららのいた夏 (集英社文庫)
川上 健一
集英社
売り上げランキング: 390,736




おすすめ度 ★★★★★



純愛に弱いんでしょうか。

もう何年も前に読んだ本だけど、すごく感動したことを覚えている。

タイトルが過去形ってことはラストは分かりそうなものの、当時の僕は思いがけない展開に号泣…。

というのは嘘ですが、グッッとくるものがありました。

純愛で勝負するなら、爆発的に売れている世界の何とかで何とかを叫ぶよりも絶対こっちの方が良いと思う。

ありがちなパターンと言えばパターンですが、ヒロイン・坂本ららは、すごく爽やかでかわいい。

文章だけでここまで書けるかって感じです。

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ハリガネムシ第129回芥川賞受賞作。客として知った風俗嬢と再会した時から高校教師「私」は<異界>に踏み込んで行く……驚愕、衝撃、センセーショナルな中に不思議なユーモアとモラリストの眼差しが光る傑作小説。



おすすめ度 ★★★☆☆



読みやすく、一気に読める本。

ただ、読後感は最悪。

清々しい気持ちになれる本ではないので疲れている人は読まない方が良いかもしれない。

暴力、悪を書いているようだが、描写がきつくて困惑するほどではなかった。

それにしても、サチコと物語が進んでいくところがどうも腑に落ちない。

違和感があった。あと、この作品の中身ではなく作者が養護学校教諭というところに驚きと新鮮さを感じた。

一度、学校・教育物の小説を書いてほしい。しかも有り触れたものではなく、知られていない世界みたいな……

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福祉を変える経営~障害者の月給1万円からの脱出お役所任せじゃ、もうだめだ。障害者も、自分で稼いで社会に出よう! 宅急便の生みの親である著者が、今の福祉政策を徹底的に論破。障害者ビジネスに経営力をつけさせるべく、福祉関係者に「経営」の真髄を伝授する。



おすすめ度 ★★★★★



良書。

福祉関係者、福祉に興味ある人ならばぜひ読んでもらいたい一冊である。

そういった方には、少し耳の痛い話が随所に出てくるかもしれないが、

僕自身思い当たる所があるだけにぜひ読んでもらいたい。

重要な部分が何度も繰り返し書いてあるので、きっちり頭に入り、また読みやすい。

ただ、小倉昌男氏自身にかなりの資金力があったからこそ、このような事が出来たのだろうとは思う。

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火垂るの墓

スタジオジブリの高畑勲監督による、太平洋戦争のさなか、空襲で母親と家を失った幼い兄妹に降りかかる悲運を描いた感動の名作。



おすすめ度 ★★★★★



とにかく観てほしい。

老若男女、職業問わず、政治家も教師も弁護士もコンビニ店員も……。

これを観たら、改めて戦争について考えさせられるのではないだろうか。

反戦アニメと言ってしまえばそれまでだが、実際にこういうこと、似たようなことは、たくさんあったのだと思う。

あの兄妹は、どうして自らおばさんのところから離れたのか、疑問に残る部分もあるが、戦時下という状況に置かれたことがないものには、分からないことがあるのかもしれない。

憲法9条のことや軍隊のことやら、いろいろ言われているが、

実際、戦争になったらこういうことになるんだ。と、この「火垂るの墓」を観て肝に銘じてほしいほどである。

あと、平和な未来のためにもぜひ学校の教材の一部として、使っていただきたい。



松嶋菜々子出演、終戦六十年スペシャルドラマ 火垂るの墓の感想はこちら。

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アキハバラ@DEEP電脳街の弱小ベンチャーに集まった若者たちが制作した傑作サーチエンジン「クルーク」。ネットの悪の帝王にすべてを奪われたとき、おたくの誇りをかけたテロが、裏アキハバラを揺るがす…。『別冊文芸春秋』連載の単行本化。



おすすめ度 ★★★★☆



基本的に、小説や漫画などの映像化は反対だが、

この本は、すごく映像化してほしいと思った。

そして、刊行から2年。僕が読んでから1年。

どんなふうになるかはともかく、実現しそうだ。

インターネットの世界では、旬の「検索技術」 そして、話題の秋葉原。

主人公の必死に言葉を伝えようと頑張ってる姿は、個人的に共感できる。

ただ、出番が少ないキャラクターの登場や少し物語が長すぎるのでは?と疑問に思ったところも数点。

フィクションなので、最後の突入後のAIがしゃべるっていうのも興ざめしたが、

S社がモデルかと思えるような会社も出てきてワクワクした。

(この文章は、2006年に執筆されました。)

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明日の記憶若年性アルツハイマー病に襲われた働き盛りのサラリーマンと、夫を支える妻の姿を描いた感動のドラマ。荻原浩著の同名ベストセラーを堤幸彦監督によって映画化。渡辺謙、樋口可南子、吹石一恵ほか出演。



おすすめ度 ★★★★★



見ていて怖くなる反面、温かくもなる映画。

一番、印象に残ったのは、

前半部分の「都会や会社」の病気初期段階。

後半部分の「自然」

それの対比といいますか。



渡辺謙氏の演技力も素晴らしい。

日本アカデミー賞の何かをとったかと思うのですが、

取るべくして取った映画とも思います。



また、脇役の大滝秀治氏が、いい味を出しています……。

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ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まるグーグルが象徴する技術革新とネット人口の急増により、知の再編と経済の劇的な転換が始まった。ブログ、ロングテール、Web2.0などの新現象を読み解きながら、変化に創造的・積極的に対処する知恵を説く。



おすすめ度 ★★★☆☆



この本を読むと、インターネットやITの世界って、

まだまだ終わりじゃないんだろうかと思わさせられる。

Web2.0という言葉の出現によって、これからという印象を強く受けた。

さて、「あちら側」「こちら側」という言葉が、とても印象に残った。

これからは、「あちら側」 つまり、インターネット上で何でもやってしまうようになるということ。

これを読んで僕も、メールは「あちら側」に置くことにした。(Gmailを使用)

セキュリティ上の問題、ネットにつなげられないと困るなどあるが、

とてもいい感じだと思う。

本の内容としては、筆者は初心者に読んでほしいと説いているが、

初心者が読むのには、ちょっと難しいんじゃないかと思う。

また、GoogleAdsenseによって、貧しい国の人たちが収入を得ているという話には驚かされた。

パソコンとネット環境があるのが前提だが、本当にそんなことがあるのだろうか。

ちなみに、GoogleAdsenseとは、このブログの左サイドバーにある広告のことです。

日本ではあれだけど、物価が安い国なんかは高収入になると思われます。

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6月23日放送(第324回)

肩書き付きの名刺を持って

〜頸髄損傷・寺田義孝さん〜

http://www.nhk.or.jp/kira/



福祉番組は、よほどのことがない限り、まず観ないです。

何となく、新聞の見出し(ラテ欄?)をチェックするときはあるけど。



たまたま見ていたら、ホームページ作成と書いてあったので録画。



この番組も観るのは初めて。

アビリンピックなんてものがあることすら知らなかった。



僕もホームページ作成は好きなので、仕事としてやれたら本望。

番組を観た感想は、何だかんだ言って、スキルさえあればいい。ということ。

僕自身は、まだ趣味から抜け出していないので、プロっぽい、仕事っぽいページが作れたらいいなって思う。



寺田さんのいいなって思ったところは、師匠、先生がいるってこと。

DreamWeaver?の使い方、教えてもらってたし。



おいらにも師匠がほしいです。。。まぁ、縁でしょうね。



あと見た感じ、頑張れば就職できそうな気がするんだけど、やっぱ現実は厳しいのかな。



最後に、仕事を始めて軌道にのれば、次なる目標「納税したい」という気持ちが芽生えてくるのは当然なのだろうか。

前にも、そんな話をどっかで聞いた。

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