細胞に強い刺激を与え、様々な組織や臓器に変化する「万能細胞」を作る新手法をマウスの実験で発見したと、理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)と米ハーバード大などの国際研究チームが発表した。30日付の英科学誌「ネイチャー」に掲載される。
http://news.livedoor.com/article/detail/8481536/


ある程度の反響は予想していましたが、
Facebookで思っていた以上に反響があったので、真面目にまとめておきます。

あくまで、ガチガチ文系ど素人の経験上の意見です。

【喜ばしいニュース】
まず、とてもいいニュースだと思います。
ほとんど意味が分からないけど、すごいのでしょう。
弱酸性って、飲み物でも普通によくあるじゃないですか。
それ飲んだからって変化起きないじゃないですか。なんで?ってレベルです。。

【こういうニュースは、子どものときからあった】
こういう画期的な研究成果のニュースは、
僕の経験上、大体、一年に一回は必ずと言っていいほど出ます。
取り上げ方の大小はありますが、僕の子どものときからそうです。
子どものときなんかは、
「将来、医学の進歩で大人になったら僕も歩けるようになるかもしれない」と思っていたほどです。

結果は、ご覧の通りです。

【受け止め方は、人それぞれ。でも・・・】
受け止め方は人それぞれですが、
何か画期的な研究成果のニュースが出たからと言って、
数年後に劇的に何かが一瞬にして治るということはないと思っています。
ガン治療にしても、その成果は現状緩やかだと思います。
ましてや、先天性の病気や障害の根は深いです。
甘く見ない方がいいです。
こちらには適用できても、こちらには適用できない。
そんなことも考えられます。

世の中に絶対はありません。
しかし、簡単に、数年後には!って思ってる人や、
言う人は一定数どこにでもいるんですが、
いかがなものかと昔から思っています。
僕の子どものときのように、

本気で信じてあとでがっかりする人を増やすだけです。
小保方さん自身も記者会見で、


「まだ何もできていない。数十年後とか100年後の人類社会への貢献を意識して研究を進めたい」
http://news.livedoor.com/article/detail/8486314/

と語っています。

【じゃ、どうするのか?】
僕は、良くも悪くも障害者福祉漬けになってしまっているので、
「障害とは、その時代、その社会が決めている。非常に社会的なもの」という
障害学の考え方になってしまいます。
まだどうなるか分からない何年後か、何十年後かも、
自分たちが生きているうちに実現するかどうかも分からない未来に想いを馳せるというのも、
それはロマンがあってありだとは思いますが、
過度に期待するのは違うかなと思います。
障害はその社会が決めているのだとしたら、研究は研究者に任せて支援して、
他の人間は社会について考えること、社会を変えていくことが先決なのではないだろうかと思います。

【参考文献】
STAPで気になる6つのこと : ぶろぐ的さいえんす?
http://shimasho.blog.jp/archives/51910244.html

障害学入門・本編 〜「社会モデル」って何?〜(『みちくさ』20号)
http://www.jca.apc.org/~hirooka/mitikusa20/miti20_3.html

障害学 : 春田 康吏のブログ
http://haruta.blog.jp/archives/51352533.html