GINZA(ギンザ) 2020年 11月号 [GINZA読書案内]【電子書籍】[ ギンザ編集部 ]の「長濱ねると小川洋子作品 密やかな読書」において紹介されていた作品。
ブッカー国際賞というものに最終選出されていたのは知っていたが、この本が出版されたのは20年以上前。
昔のものでも突然発掘されるそういう賞なのだろうか。

小川洋子作品はわりと好きで、「密やかな結晶」も小川洋子の空気が感じられる作品だった。
作者によっては、秘密警察とのバトルや潜入を描いた作品になるだろう。
しかし小川洋子作品ではそういったことは一切ない。
ただただ、「耐える」「受け入れていく」市井の人々の様子が描かれている。
それが現実というものだろう。

無くなってほしくないものは、物質的なものではなく、
星の王子さまに見られるような精神的な目に見えないものではないだろうか。